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流行中の「マイコプラズマ肺炎」にご注意ください

昨年から今年にかけて、マイコプラズマ肺炎の報告数が増加しています。
マイコプラズマ肺炎は周期的に大流行を起こすことが知られていますが、今年はとくにその傾向があり、茨城県における今期のマイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は現行の統計が開始された1999年以来、最も多い報告数となっています。また、全国的にも報告数が多い状況が続いているため、手洗いの徹底、マスクの着用など基本的な感染症対策を心がけましょう。

県内での発生状況などは、茨城県ホームページをご覧ください。

茨城県からのおしらせ|マイコプラズマ肺炎の報告数が増加しています

マイコプラズマ肺炎とは

マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。
頑固なせきをともなう・小児や若い人に比較的多い・秋冬に増加する傾向があるなどの特徴があります。

  • おもな症状
    発熱や全身の倦怠感(だるさ)、頭痛、せきなど
    せきは熱が下がった後もおよそ3~4週間と長期にわたって続くことがあります。
  • 感染経路
    感染した人のせきによる飛沫感染、感染者との接触など
    感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間くらいとされています。
  • 治療方法
    抗菌薬(抗生物質)によって治療します。
    軽症ですむ人が多いですが、重症化した場合には入院して専門的な治療が必要となります。長引く咳などの症状があるときは、医療機関で診察を受けるようにしましょう。

 

マイコプラズマ肺炎の予防と対策

    マイコプラズマ肺炎の感染経路はかぜやインフルエンザと同じなので、基本的な感染症対策を心がけることが大切です。

    • 普段から流水と石けんによる手洗いをしっかり行う
    • 咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど咳エチケットを守る
    • 家族間でもタオルの共用は避ける

例年マイコプラズマ肺炎の患者として報告される件数のうち約80%は14歳以下で、保育施設や幼稚園、学校などの閉鎖施設内と、家庭での感染伝播がみられます。一方で、外出時など短時間の曝露による感染拡大の可能性はそれほど高くないとみられ、濃厚接触により感染することが多いと考えられています。
そのため、まずはご家庭での手洗い・咳エチケットを改めて徹底して感染対策を心がけるとともに、せきが長引くなどの症状がある時は当院までご相談ください。

 

マイコプラズマ肺炎については、こちらのページでもくわしく紹介されているのでぜひご覧ください。(外部サイト)

国立感染症研究所|マイコプラズマ肺炎とは
厚生労働省|マイコプラズマ肺炎
厚生労働省|マイコプラズマ肺炎に関するQ&A

 

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