病院からのお知らせ
ご自身の骨密度、ご存知ですか?「骨密度測定」のご案内
骨がもろくなり、骨折しやすくなってしまう「骨粗しょう症」は、おもに加齢によって骨量が減少して骨質も劣化することで発症します。
骨粗しょう症は健康寿命を縮めるだけでなく、QOL(生活の質)の低下も招きかねない病気ですが、自覚症状を感じにくく、気がつかないうちに少しずつ進行するという特徴があるため、骨折してはじめて気づくといったケースも少なくありません。
予防のうえで大切なことは、定期的に検査を受けて自分の骨の量やその状態を把握することです。当院では先日、骨密度測定装置を導入し、骨粗しょう症の早期発見に欠かせない「骨密度測定」を開始しました。 そこで今月は、検査の内容についてくわしくご案内します。
骨密度測定について
骨の強さは、骨密度が示す骨量と骨質によって決まります。
骨量を調べる骨密度測定には、X線を用いるDXA(デキサ)法とMD(エムディ)法、超音波を用いる定量的超音波測定法(QUS法)の3種類の方法があります。
それぞれ、測定原理や測定部位、測定精度などの基本性能が異なりますが、DXA法が最も信頼の高い骨量測定法であるとして骨粗しょう症診断基準(ガイドライン)でもDXA法を用いて計測することが推奨されており、当院でもDXA法の測定装置を採用しています。
DXA法の特徴
- 3種類の方法のなかで最も精度が高い
- 骨粗しょう症の診断だけでなく、治療薬の効果判定にも適している
- 検査時間は10分程度で済む
検査のおおまかな流れ
- ご相談
まずは「骨密度測定」についてご相談ください。 - 問診
骨折の経験の有無、糖尿病や高血圧などの持病の有無、普段の生活習慣や食事などについて問診をおこないます。 - 骨密度の測定
検査台の上にあおむけになり、腰椎(背骨の下部)と股関節(大腿骨)付近の2ヶ所を測定します。測定自体にかかる時間はどちらの部位も30秒ほどで、検査にかかる時間は10分程度です。 - 診断・説明
検査結果をもとに、骨密度がどの程度なのか、骨粗しょう症に該当するのか、今後の注意点などについてご説明します。
2015年版のガイドラインによると、日本の骨粗しょう症患者数は男性300万人、女性980万人の計約1,280万人と推定されています。高齢化の進展に伴って患者数は増加傾向にあり、急激に骨密度が低下する50歳前後を目前とした40歳以降の女性を対象として5年刻みに骨密度検診をおこなう自治体や、健康診断や人間ドックのオプションとして骨密度検査を受ける人も増えています。
骨粗しょう症は早期発見することが早期治療につながります。そのためにまずは、ご自分の骨密度を知ることが大切です。骨密度測定のご相談やご予約について、当院までお気軽にお問い合わせください。
骨密度測定については、こちらのページでもくわしく紹介されているのでぜひご覧ください。
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