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疲労感や顔面蒼白、無性に氷が食べたくなる… それは貧血のサインかも
貧血とは、血液中の赤血球の数が減少し、全身の組織へ酸素が十分に供給されない状態をいいます。貧血が起こるおもな原因は、過剰な出血や、赤血球の産生不足および過剰な破壊などが挙げられます。
貧血のなかでも、赤血球の産生に必要な鉄の貯蔵量の不足や欠乏によって起こる「鉄欠乏性貧血」は発生頻度の高い疾患です。
女性の場合、月経(生理)による出血が原因となることが多く、月経があり妊娠・出産を経験する年代の女性では3人に1人が鉄欠乏性状態にあるとされています。また、男性や閉経後の女性で鉄欠乏症がある場合は、消化管からの出血が疑われます。
鉄欠乏性貧血の特徴
- 赤血球の産生に必要な鉄の貯蔵量の不足や欠乏によって起こる貧血
- もっとも一般的な原因は、過剰な出血(失血)によるもの
- 疲労感や脱力感、息切れなどを覚えたり、顔が青白くなったりする
- 体内の鉄分を使いきるには数カ月かかるため、鉄欠乏性貧血はゆっくりと進行することが多い
- 重度の鉄欠乏性貧血では、多くの人が「異食症」という病気になる
異食症になると、何か変わったものが無性に食べたくなります。もっとも多いケースが氷で、ときには泥や土、チョークなど、食べものではないものを欲することもあります
鉄欠乏性貧血の診断は血液検査によって行われ、赤血球の大きさや、血液中の鉄分量とトランスフェリンの値の測定、鉄を貯蔵するタンパク質であるフェリチンの血中量などによって判断されます。出血が原因の場合、消化管出血の検査などで出血場所を特定し、止血などの治療を行います。また、鉄剤(サプリメント)の服用によって鉄分補給を行います。
疲れが抜けない、顔が青白いと言われる、無性に氷が食べたくなるなど、気になることがある方は当院までお気軽にご相談ください。
鉄欠乏性貧血についてくわしく紹介された、こちらのページもぜひご覧ください。
MSDマニュアル家庭版|鉄欠乏性貧血
(外部サイト)
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